読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

轟け!サブカル女子

上京を夢見るサブカル女

【ネタバレ】漫画『にこたま』アラサーとは最後の思春期である!(あらすじ、感想)

漫画 アラサー サブカル
スポンサーリンク
《たっつんのイチオシ記事!》

f:id:ok723:20160228211955j:plain
にこたま(1)

以前、読んでみたい漫画記事で書いてた中から「にこたま」読みましたー!なかなかエグられる内容だった…

10秒でわかる『にこたま』あらすじ

morning.moae.jp

主人公の温子(あっちゃん)と恋人晃平(コーヘー)は交際歴9年、同棲5年のカップル。結婚のきっかけを掴めないでいた。
「いつかコーヘーと結婚とかするのかなぁ…」とぼんやり考えていたある日、コーヘーから衝撃の一言を告げられる。

コーヘー「俺、子供出来た」


あっちゃん「え…。誰の子…?」

 

「いつかはこの人と結婚するのかなあ」なんてぼんやり付き合っていた長年の恋人から職場の上司を妊娠させてしまったとのカミングアウト。


ぐわ〜〜!めっちゃ修羅場!
そんでもって恋人めっちゃダメ男!!!


表紙のほんわかさとタイトルのほのぼのしたイメージからは全く想像できない生々しくて重たい内容のマンガ。いい意味で裏切られるよね…。

では、以下感想とネタバレ書いていきまーす!

『にこたま』感想・ネタバレ

読み終わったあとのモヤモヤ感が半端ない。ラストはあれでよかったのか。もっと他の幸せな道もあっただろうに…と思えて仕方がない。

アラサー未婚カップルの恋愛事情がリアルに描かれていきます。

不仲なわけでもなく、かといって結婚するわけでもないー

いつか来ると信じてきっかけを待ち、ただ惰性でダラダラと過ごす生活。

アラサー女性が主役の『東京タラレバ娘』は殺傷能力高すぎィ!騒がれつつも、割とギャグやファンタジー要素もあるから、緩和されながら読めるんだよね。

でも、『にこたま』を読んだ後は…

なんともいえない憂鬱感に襲われます。

タラレバよりも、もっと重くてしかも全然笑えないタイプのやつだわ、これ…(笑)淡々と修羅場が描かれていくせいもあるかも。
更に作者が女性なだけあって、心理描写が共感できるシーンがめっちゃあります。これはアラサー女性にビシビシ刺さること間違いナシ…。

女性なら矛盾してるとわかっていながらも、感情が暴走してしまうあっちゃんに思わず自己投影してしまうはず。

近頃の私の気分は「バイキング」だっけ?
あれみたいで疲れちゃうんだ
ふとした瞬間にスイッチが入って
感情が揺れだしたらもう止まらない


f:id:ok723:20151019183910j:plain
にこたま(1)

卑屈で嫌味な自分はやだなぁと思いつつも、恋人にイヤミなこと言っちゃう感じね…。イライラしてるときとかやっちゃうよねぇ…うはぁ…。
まぁコーヘーはボロクソいわれても仕方がない事しちゃったから、自業自得としか言いようがないけども。

恋に翻弄される女性達

にこたまには、恋愛が上手くいかない女性キャラが多数登場します。

例えば

  • 長年の彼氏に浮気されるあっちゃん
  • ワープアの彼氏にプロポーズするも、上手くいかないあっちゃんの友達
  • 既婚者との恋に落ちるあっちゃんの友達
  • 非モテで自分に自信がなく、恋愛ができない店長ともよ
  • 恋人じゃない相手の子供を妊娠してしまう高野さん


読む人の環境によって共感するキャラクターが変わってくると思うんですが、私がこの中で共感したキャラは、あっちゃんの仕事先の店長ともよでした。

f:id:ok723:20151019120621j:plain
にこたま(2)

 

ともよ「結婚がしたいっていうか、安心したいの。いちばんの味方がほしい」

わかる

あかん、わかりすぎる。共感しすぎて赤ベコみたいになってるぅううう〜〜〜

モテないという自分の立ち位置をわかっているから”結婚”に対して理想的な憧れは抱いていない。でも、ひとりぼっちは不安だ。

とりあえず安心したいだけーそんなともよには結婚が一番手っ取り早いシステムなんだろう。

そう、安心したいだけなのよ。ここまで生きてきたら、裏切られたことも見捨てられたこともある。だからこそ、自分を傷つけない絶対的な存在が欲しい。そう思うから、店長が「一番の味方が欲しい」といった気持ちが痛いほどわかる。

そういやね、アラサーになってから
「結婚はしたくないけど、子供は欲しい~」
みたいな事いう友達が割とたくさんいて驚く機会が増えた。

なにその錬金術?笑


そんな友達の言葉を聞いて思ったんだけど

「結婚はしたくないけど、子供がほしい」
「結婚はしたくないけど、味方がほしい」

これってさ、欲しがってるものは違えど、本質的には一緒なんだよね。自分本位でしかなく、そこに相手の姿はない。

店長は自分を非モテだと認識しているから、恋愛にも期待できない。でも、人並みの幸せは手に入れたいし、一人で戦い抜くにはこの世は厳しすぎるし。

”恋人”が欲しいじゃなくて”一番の味方”が欲しいといったセリフの裏には、自分を磨くための努力や傷ついてでも恋愛にぶつかっていく努力はしないけど、辛くなったときに応援してくれる”都合のいい人”が欲しいという気持ちが隠されていて。

仕事ばっかり夢中になって、恋愛ご無沙汰にしていると、異性との向き合い方がわかんなくなっちゃうんだよね。しかも年齢もそこそこいってるから「こんな歳になって傷つきたくない…」って防衛本能まで働いて…。

ダメじゃん店長!そもそも、自分の事非モテって言ってる人で、魅力的な人ってほぼ見たことないよ。(特大ブーメランが私の頭にぶっ刺さる)

店長みたいな考えだと味方が見つかったとしても、いずれ破綻するのは目に見えまくってる。相手が自分の「一番の味方」であり、自分自身も相手にとっての「一番の味方」にならなきゃいけない。見返りがなかったとしても一生相手のサポーターであり続ける覚悟を決める事。

それが結婚っていうことなのかなあ、とぼんやり考える。

まとめ

ほのぼのイラストに惹かれて手に取ったものの、最近読んだアラサー主役の漫画の中でダントツのウツ漫画だったー(苦笑)

男女の気持ちがすれ違う理由や、他者との繋がり方、そして人間の深く強い欲求である「この世に何かを残す」という事を真面目に考えさせられるいいマンガでした。

そういえば『喰う寝るふたり 住むふたり』も未婚同棲カップルを描いたマンガだった。こういう生活スタイルのカップルが題材にされるってことは、登場人物と同じ環境の人たちが増えてきてるんだろうなぁ。女性が働くようになってから、本当に恋愛の在り方って変わったよねー。

女性向けの柔らかい感じの絵柄だけど、ぜひ男性に読んでほしい一冊。出来心で浮気するとこんな大変な事になっちゃうよという戒めの意味も込めてね(笑)


5巻で完結なので、飽き性の人でもサクっと読めるところも◎。
ただプチ鬱になるので、夜に読むのはおすすめしません。メンタルが元気な時に読んでください。笑

ちなみにね、タイトルの『にこたま』には由来があるんだけど、これまた予想外な由来でした…。笑

ぜひ、本編で『にこたま』の由来、確認してみてね〜。


にこたまでウツになった人には、アラサーカップルの同棲あるあるを描いた『喰う寝るふたり 住むふたり』もオススメ。同棲経験のある人なら間違いなく笑えて泣けるマンガです。