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【ネタバレ】映画『ピンクとグレー』62分後のトリックが巧妙で騙されたので感想書いてく(あらすじ、解説)

映画 サブカル
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62分後の衝撃!”ある仕掛け”にあなたは心奪われる…

こういうキャッチコピーに弱いんだよね〜。気になるよね〜(笑)

ってことで、今年最初の映画鑑賞!『ピンクとグレー』観てきましたー!

「62分後の衝撃!」って言葉に惹かれて見に行ってきたんだけど「トリックがある」とわかった上で見てても、騙されてしまいました。笑


それでは、以下あらすじ、ネタバレ書いていきます。

映画『ピンクとグレー』あらすじ

www.youtube.com

大人気スター俳優・白木蓮吾が、突然、死んだ。
第一発見者は幼い頃からの親友・河田大貴。
蓮吾に何が起きたのか?
動揺する大貴は、数通の遺書を手にする。
遺書に導かれ、蓮吾の短い人生を綴った伝記を発表した大貴は、一躍時の人となり、憧れていたスターの地位を手に入れる。
初めてのキャッチボール、バンドを組んで歌ったこと、幼馴染のサリーをとりあった初恋・・・。いつも一緒で、いつも蓮吾が一歩先を進んでいた―。輝かしい青春の思い出と、蓮吾を失った喪失感にもがきながらも、その死によって与えられた偽りの名声に苦しむ大貴は、次第に自分を見失っていく。 なぜ、蓮吾は死を選んだのか?なにが、誰が、彼を追い詰めたのか?
蓮吾の影を追い続ける大貴がたどり着いた"蓮吾の死の真実"とは―。

映画『ピンクとグレー』公式サイト

 

NEWSの加藤シゲアキの小説を行定勲監督が映画化。

トップスターアイドルSMAPが解散騒動に巻き込まれたように、やっぱり芸能界って輝かしい世界な反面、見えない影の部分は私が思っている以上に暗くて、恐ろしい世界なんだろうなーと思ったり…。

『ピンクとグレー』はそんな芸能界で活躍するトップスターの輝く世界の嘘とリアルを描いた作品。

ジャンルは一見青春ストーリーのように見えるけど、実は青春ミステリーなんだってね。青春ミステリーなんてジャンル初めて聞いたんだけど(笑)


それでは、感想・ネタバレ書いていきまーす!

ピンクとグレー 感想・ネタバレ

原作を既に読んでる方(恐らく加藤シゲアキファン)は「小説のほうがいい!」と書いてることが多かったみたいですね。

私は原作未読状態で映画を見たので、展開も全て新鮮でひとつの作品として楽しむ事が出来たのかなーと思います。

中島裕翔くんイケメンだなぁ」と惚れ惚れしたり「菅田将暉くん何やってもはまり役だなあ」と演技の上手さに心奪われたりしてたんですが、この映画のメインはやっぱり「62分後に仕掛けられたトリック」だと思うので、これについてネタバレしていこうと思います。

開始から62分後に判明するトリック

冒頭、自殺シーンからスタート。

「えぇ?いきなりクライマックス!?」と観ていてギョッとしたんですが(笑)そこから過去の2人の思い出を振り返り、スターとしてデビュー、そして自殺当日の夜までの流れを辿っていきます。

そして、キャッチコピーにもなっていた62分後を迎える時、世界が変わる仕掛けが…。

開始62分後に明かされるトリックとは一体なんなのか。

首吊り自殺してしまったごっちの前で嗚咽するリバちゃん。

その数秒後…

カラーだった画面が一転、モノクロに。

そしてカットの声がかかり、首についていた縄を外す死んだはずのごっち。拍手するスタッフ達。

そう、今までごっちだと思っていた人物はリバちゃんであり、河鳥大だったというのが、この映画のキャッチコピー「開始62分後の衝撃」の答えでした。

青年2人の物語としてみていた前半部分は実はフィクションで劇中劇だったというトリック。映画の中で映画を見せられていたわけですね。ぬーん、見事に騙されたーーー!笑

わかりにくい人にネタバレ部分の解説書いてみました。

フィクション部分

62分までのシーンは全てフィクション。作られた世界という事で、カラーで描かれています。キャストは以下の通り。

  • ごっち…中島裕翔
  • リバちゃん…菅田将暉
  • サリー…夏帆

現実

一方、現実世界は彩りのないモノクロで描かれていきます。

  • ごっち…柳楽優弥(死亡)
  • リバちゃん…中島裕翔
  • サリー…岸井ゆきの

菅田将暉と夏帆は当事者ではなく、演者だったわけです。

まとめるとこんな感じ。

ずっとごっちだと思っていた中島裕翔→リバちゃん
本物ごっち→柳楽優弥(既に死亡)
リバちゃん役:菅田将暉→チャラい役者
サリー役:夏帆→ビッチ役者

だからサリー役の夏帆も仕事が終わった途端、ビッチになっちゃうし、リバちゃんもチャラくていけ好かない役者なわけですよ。

ああーー!あの3人の青春に、そしてリバちゃんの情けなさに共感していた私の気持ちを返せーーー!って叫びたくなりました。信じていた人に裏切られた感!ショック!!!

「あぁ、さっきまで信じていた世界は全て虚構だったのか!」とわかった時の衝撃に頭ガツーンと殴られた。

でも、芸能界ってこんな感じなんだろうなぁ。テレビではかっこいい俳優さんや綺麗でかわいい女優さんも、私達と同じように日々生活していて、時には恋もするし、醜い思いも抱くし。

いつもキラキラしていられるわけじゃない。私達がアイドルに抱いているイメージなんてフェイクなわけですよ。

もしかしたら爽やかで通っている俳優さんも、実はものすごく性悪かもしれないし、あの笑顔が素敵なアイドルも、裏ではものすごい嫌な女の子かもしれない。

テレビを通してみる彼らから、本人の本質を見ぬくことは出来ないんだ。

現実世界がなぜモノクロなのか

62分後のトリックはわかったんだけど、もう一つ気になったのがなぜ現実がモノクロだったのか?という点。

ピンクとグレー。華やかな色と濁った色。芸能人やアイドルが私たちに魅せる姿というのは、いつだってカラフルで華やか。

だけど、キラキラした世界も誰かの思惑で大衆向けに作られた虚構の世界でしかない。

きっと彼らにも私達には決して見せる事のない暗い闇の部分がある。そのグレーの部分こそが彼らにとっての現実。

明るく華やかな芸能界をより引き立たせるために、地味で暗い色のモノクロ・グレーを現実世界の表現として選んだんじゃないかなぁ、というのが私の解釈でした。

モノクロ世界からカラーに戻ったワケ

物語後半で死んだはずのごっちが見えるようになります。現実世界なので周りはモノクロなのに、ごっちの姿だけがなぜかカラー。

そして彼が死んだ部屋でごっちの幻覚と抱き合うと、再び世界がカラーに戻っていきます。

このシーン意味がわからなくて

「カラーは空想の世界のはずなのに、リバちゃんもカラーになっていくのおかしくない?」
「え?リバちゃんも死んだの?怖い怖い!」

って戸惑ったりしたんですが、色々考えてみました。

あのシーンが表す意味は、それまでスターだと思っていたごっちのしょーもない真実を知り

かっこよくて華やかな人にも、しょーもなくて地味で誰にも理解して貰えない悩みを抱えていて、私達と同じように悩み苦しんでいる

という事をリバちゃんが理解したっていうのを表してるんじゃないかなーと。

憧れだった彼(カラー)もたった1人からの愛を求めていて、自分と同じく苦しみを抱いて生きていたんだなと知った事で世界の見え方が変わった事をグレーからカラフルに変わっていく表現で表しているのかなと思いました。

にしても死んだ人の幻覚が見えるとか、ちょっとしたホラーだよね(笑)

まとめ

というわけで『ピンクとグレー』ネタバレ、感想でした。

幻想ごっち(柳楽)が言う「他人のことは分からないし、他人にはなれない。それでいい。」というセリフが恐らく映画で伝えたかったメッセージだと思う。


加藤シゲアキが描きたかった事と行定勲監督が伝えたかったメッセージには若干違いがあったものの「芸能界に存在する光と闇」というベース部分は変わらない。「魅力的な部分だけを鵜呑みにするな」というアイドルからのメッセージ。

一般人には到底分かり得ないトップスターが抱える孤独と闇を感じさせる作品でした。

アイドルの栄光と孤独、狂気を描いた作品といえば私は今敏さんの『PERFECT BLUE』を思い浮かべるんですが、小説を書くにあたってPERFECT BLUEから発想を得ていたそうで。PERFECT BLUEは大好きな映画なので、加藤シゲアキという人物が一気に好きになってしまった。笑

と、ここまで作品の事ばかり書きましたが、役者陣が本当に素晴らしかったよ!!!主役の中島裕翔くんもいい意味でジャニーズっぽくなかった。


菅田将暉くんは『そこのみにて光り輝く』でも素晴らしかったけど、今作も圧巻の演技!!!さっきおどおどしていた役だったのに急に顔つき違うし!口から血反吐吐きながら狂ったように笑い続けるシーンは狂気のエンターテイナージャック・ニコルソンを彷彿とさせる物がありました。あぁ、菅田将暉くん好き…。

そしてサリー役の夏帆ちゃん。清純イメージは一体何処へ…?っていうくらい悪女になりきってたし、体当たりの濡れ場シーンも凄かったよ。海街diaryを見ても悪女夏帆を思い出してしまいそう。

というわけで『ピンクとグレー』今年初の映画鑑賞だったんですが、開演前に友達とご飯してたら思いの外話が盛り上がってしまって


結果、大事な冒頭シーン見逃すという致命的ミス。

「まぁ大丈夫やろ〜」って呑気に映画館入ったら、いきなりクライマックスシーンなんだもんなー(笑)ちょっぴり残念なスタートを切った初映画ではありましたが、ストーリーは面白かったです。

うーん、開始10分だけもう一回見たい。笑