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【ネタバレ】映画『ズートピア』は挫折して何かを諦めてしまった大人こそ見るべき映画(あらすじ、感想)

映画 サブカル
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ズートピア オリジナル・サウンドトラック

だいぶ前になりますが、映画『ズートピア』観てきました〜!
実は、ズートピア見るまではどちらかというとジブリ派だったんだけど、ズートピア鑑賞後は…

ディズニー最高やああああ

完全にディズニー派に寝返るほどの良作でした。笑

動物達が主人公なので「子供向けな内容なのかな〜?」と思いきや、大人向けのファンタジー作品でした。作品に込められたテーマも重たいものになっています。
自分の人生を諦めてしまっている大人、夢を掴んだけど思い描いていたのと違うと幻滅してる人、今年社会人になったばかりの新入社員の人とかにぜひオススメしたい。映画です。


あらすじ

www.youtube.com

かつて肉食動物が草食動物を捕食していた時代から文明が発達し、肉食動物と草食動物が共存するように成長を遂げた都市ズートピア。小さなネズミから大きなゾウまでが共に暮らすこの街は、個人がそれぞれ夢を自由に追う事が出来る場所だった。誰もがなりたいものになれるユートピア。
「警察官になりたい」そんな夢を持ってズートピアにやってきたウサギのジュディ。周りに「ウサギが警察官になれるわけがない」と反対されるも、諦めることなく夢を追い続ける。
そんな中、ウサギの天敵であるキツネのニックと出会った事で、ジュディの価値観を変えていくことになる。

感想

ニック〜〜〜抱いてくれ〜〜〜!!!
見終わった後は、完全にニックに惚れました。というかジュディとニックの関係性に憧れる。
子供向けだと思っていたディズニー作品のイメージを覆す、というかこれまで作り上げてきたディズニーのイメージを自らぶっ壊すようなロックな作品。今までのディズニー作品って「夢溢れるファンタジー!最後にはハッピーエンド!」っていうお花畑満開のドリーミーなイメージだったんだけど、ズートピアではこれまでディズニーが言っていた事と正反対の訴えや、自虐のようなブラックユーモアなネタも盛り込まれていたりと、今までのディズニー作品になかった新しい概念を訴えかけるストーリー展開。個人的には2014年に大ヒットしたアナと雪の女王よりもビビッときたな〜。
毎日社会で働く大人達にぜひ見てもらいたいディズニー映画です。

以下ネタバレ含みますので、ご注意下さい。




テーマは『差別』

ズートピアのテーマは差別。これまで誰かに作られた価値観や固定観念を壊すというような内容でした。
ウサギのジュディの夢は警察官。しかし、ウサギは捕食されてきた側の動物であり弱い動物というイメージがあり、肉食動物と草食動物が共存できる時代になってもその価値観は払拭されていなかった。作品内での肉食動物と草食動物という表現は、肌の色や性別、生まれや育ちで差別をして、職業や生き方に制限をかけてきた人間社会の図式そのもの。
ジュディの両親からは「ウサギが警察官になるなんて、絶対ムリだ」と言われ、いじめっ子のアカギツネからは「弱いウサギの癖に生意気な」といじめられる。それでもジュディは諦めずに警察官を目指し続けた。
人は自分が経験した事のないものに対して恐怖を抱き、そして前例のないものに対して「絶対ムリだ」と思い込む。ジュディの両親は自分たちが経験したことない事だったしウサギの警察官なんて前例もなかったから、娘がそれを目指すと聞いて「ウサギだからムリだ」と価値観を植え付けようとした。
でもジュディは親の価値観に囚われることなく「前例がないなら、私が初めてのウサギの警察官になる!」とひたすら夢に向かって努力するんだけど、困難にぶつかったり挫折を繰り返しながらも、その度何度も立ち上がって夢を叶えようとする姿に、いつしか見失ってしまった若いころの自分の姿を投影して思わず涙ぐんでしまった…。「私も数年前までジュディのようにがむしゃらだったなぁ。いつからこうなったんだろう…」と。あれ社会人なら絶対涙腺崩壊シーンなはず。

それから努力の甲斐あって見事警察官になるんだけど、それからも困&難だし挫折の連続。仲間である警察官達からは「こんなちっさなウサギに何が出来るのか」と差別を受け、皆がズートピアの肉食動物失踪事件に取り掛かる中、ジュディだけ「100件取ってこい」と地味な駐禁の仕事を命令される。

そんな扱いを受けてもジュディは「100件どころか200件取ったるわ!しかも午前中にな!!!」と奮闘し、見事200件達成させる。社会の洗礼を受け、折れそうになりながらも、日々努力し続けてついに重要な仕事の任務を任されるチャンスを手にします。
そうやって自己実現を努力で叶えることによってジュディは「頑張れば夢は叶う」「私は多様性を認め、偏見を持たない」という真っ直ぐで真面目がゆえに「悪意のない偏見」を持つようになり、それがのちに出てくるキツネのニックを深く傷つけることになるというのがなんとも…。

多様化する現代社会を受け入れる大変さ

多様化する現代で生き方に幅が広がったのと同時に「今までになかった価値観を受け入れること」「偏った価値観で人を見てはいけない事」が私たちには求められるようになった。

  • 男は強くたくましくあるべき
  • 女は可憐でおしとやかであるべき
  • とにかく良い企業に入る事が幸せ
  • 女は結婚するべき
  • 恋愛は男と女がするもの

こういった思い込みのようなものが崩れ始めた時代。LGBTの人達のようにこれまでマイノリティとされてきた人達の存在が少しずつではあるけど認められるようになってきたからこそ、私達はこれまでの従来の思い込みを今一度考えなおす必要がある。ピンク色が好きな男の子がいてもいいし、坊主の女性がいてもいい。男性はこうあるべき、女性はこうあるべきというイメージでくくられなくなって、生き方の選択肢が自由な社会になる分、自分が持っている価値観や常識が誰かにとっての偏見にはなっていないだろうかと疑う必要がある。

まとめ

私の中のディズニー作品のイメージは「勧善懲悪」なお話だと思っていて、必ずハッピーエンドだし、主人公の女の子はかっこいい王子様と結ばれるし、悪者は酷いやられ方をするように、出てくるキャラクターの役割が決まっていた。これこそ子供に夢を与えるディズニーが作り上げてきた偏見そのもの。そんな自ら作り上げてきた偏見を壊すかのように、悪者そうに見える人でもいい人はいるし、その逆もしかりという考え方が前作のアナ雪から始まり、そして今作のズートピアにも組み込まれていた。(王子様だと思っていたハンスの裏切り、天敵だと思っていたニックと相棒に、仲間だと思っていたキャラが敵だった…)

これまで「キラキラしてキレイな部分だけを見せる夢溢れるディズニー」というイメージだったんだけど、キレイなだけじゃないドロドロした部分も見せた上で、最後にハッピーエンドを見せてくれたズートピアは控えめに言ってもサイコー!!!ディズニーのイメージがガラッと変わるきっかけになったいい映画でした。