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【ネタバレ】映画『イットフォローズ』ラストシーンについて考察とか(あらすじ、感想)

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夏だ!!海だ!!!祭りだ!!!!

どうも、夏はやっぱりホラー映画が見たくなるたっつん(@Tatsu_2015)です。

夏ってさ、お祭りとか花火大会とかイベントも多くて、四季の中でもついつい浮つきやすい季節だよね。出会いも多くて、恋も始まりやすいシーズン!

今回は「今年の夏は、はっちゃけるぞ〜!」と、浮かれ気味の人にぜひ見てもらいたい、映画『イットフォローズ』を紹介します。

『イットフォローズ』は、制作費2億円という超低予算ながらもアメリカで高評価を受け大ヒットしたホラー映画で、更にあのクエンティン・タランティーノ監督も絶賛した作品。

これまでになかった設定で展開していくストーリー、そして洋画なのにどこか邦画ホラー独特の「ジワジワ来る怖さ」を体験できる、新感覚ホラー映画でした。

ホラー好きにはもちろん、夏に遊んじゃうビッチさんやチャラ男さん、出会ったばかりのネット友達とオフなんちゃらとかしちゃう貞操観念がぶっ壊れ気味の方々に、見てもらって、恐怖におののいてもらいたいです。笑

好きでもない相手と無責任に◯◯◯◯してたら、この映画みたいに恐ろしいもの移されちゃうぞ〜っ!

『イットフォローズ』あらすじ

www.youtube.com
主人公のジェイは好意を寄せていたヒューとデートをし、ある日車の中で一夜を共に過ごすことに。ジェイは好きな人と結ばれて幸福感でいっぱい…のはずが突然後ろからヒューに睡眠薬をかがされて意識を失ってしまう。
目が覚めると、下着姿のまま両手を椅子に縛られた状態で知らない廃墟にいた。何が起きたのか全くわからずパニックに陥るジェイにヒューがこう告げる。

「これから話すことを忘れるな。人間ではない“なにか”が君を付けてくる。」

“それ”は人からうつすことが出来る。
“それ”はゆっくり歩いてくる。
“それ”はうつされた物にしか見えない。
“それ”に捕まると、必ず死ぬー。

19歳のジェイはある男から“それ”をうつされ、その日以降、他の人には見えないはずのものが見え始める。動きはゆっくりとしているが、確実に自分を目がけて歩いてくる“それ”に捕まると確実に死が待ちうけるという。しかも“それ”は時と場所を選ばずに襲ってくるうえ、姿を様々に変化させてくるのだ。いつ襲ってくるか分からない恐怖と常に戦い続けながらジェイは果たして“それ”から逃げ切ることができるのか!?誰も体験したことのない<超・新感覚>の恐怖がずっとあなたに憑いてくる―。
映画『イット・フォローズ』オフィシャルサイト

以下、感想です。ネタバレ含みます。



『イットフォローズ』感想・ネタバレ

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正直、見ている時はそんなに怖くなかったけど、見終わった後の余韻というか、後から怖さがジワジワ効いてくる感じの作品だったなぁ~。

誰にでもありえるシチュエーションを交えて、恐怖が始まっていくので、「もしかしたら自分も…」という恐怖感に襲われるんですよね。笑

というのも、異性との性行為で、得体のしれないものが常に付きまとうようになるという、斬新な設定で物語が進んでいきます。

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主人公のジェイは好きだったヒューと性行為をして「好きだったヒューと結ばれて幸せ~♡」って余韻に浸っていたら、実はヒューに騙されて、恐怖のどん底に突き落とされるところから物語が始まります。

あぁ、なんて絶望なんだ。笑

"それ"にまつわるルール

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何が起きたかわからず怯えるジェイに、ヒューは"それ"についてのルールを説明し始めます。自分に戻ってこないように「誰かに移せ」と伝えます。

  • 異性と性行為するとその異性に"それ"を移せる。
  • "それ"は移されたものにしか見えない。
  • 移した相手がもしも死ぬと"それ"は自分のところに戻ってくる。
  • "それ"は姿を変える事が出来る。
  • "それ"は常に歩いて追いかけてくる。
  • "それ"に捕まると死ぬ。

相手になすりつけるとか、桃鉄のボンビーかな???(笑)と思いながら見てたんですが、鑑賞した人の間では、セックス版「リング」なんて呼ばれているそうで。

呪いを媒介するものが性行為っていうところが、いかにもアメリカらしいよなあ。日本だとやっぱツイッターとかSNSとかがテーマになるよね。うーん、アメリカナイズ!(笑)

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ヒューのいう通り、ジェイに"それ"が近づいてくるようになるんだけど、"それ"っていうのが、いわゆるホラーに出てくるようなゾンビや幽霊のような恐ろしい姿をしていなくて、ごくごく普通の人間のような姿をしているというところが、この映画のミソになっています。

普通の人間に同化してるから、ぱっと見でどれが"それ"なのかわからないんですよね。

ヒューという偽名を使っていたジェフの居場所を突き止めた時、ジェイに"それ"を移したはずなのに、未だに"それ"の影に怯えるジェフ。普通に歩いてくる人間にも怯え「あれ!みんな見えてるか!?おい!?」と慌てるシーンがありました。

主人公の後ろに人間が映るようなカットがあったりと、普通の人間か"それ"なのか認識出来ない恐怖を視聴者も味わうんですよね。

なので、後ろの方からこちらに向かって歩く人の影が映るだけで「あれは、人間…だよね?」とそわそわ。制作費は安く映像にお金はかかってない作品だけど、設定と見事なカメラワークで、ドキドキハラハラ感を上手く演出していました。

ジェイがもしも美人じゃなかったら…

逃げても逃げても"それ"に追いかけられ続けて、いよいよ疲労困憊で入院することになったジェイ。

ジェイ「移しちゃダメだって思ってたけど、私もうムリ!我慢の限界!」

うろたえていると、そこへチャラ男のグレッグが。

グレッグ「そんな怖いなら俺に移しなよ」

と、言ってくれたので、病院でグレッグに"それ"を移します。(つまり性行為を…わーお)

これでジェイは一安心…。かと思いきや、なぜか"それ"がグレッグのほうに中々現れない。移す条件を満たしていないとか…???

不安が募るジェイ。一方、グレッグは自分のほうに全く"それ"が現れないので、すっかりルールを忘れ、余裕ぶっこいてます。

「あー、この男やられるパターンのやつや…」

なんて思ってたら、母親の姿に変化した"それ"に簡単に捕まります。あーあー、言わんこっちゃない(笑)"それ"に捕まったグレッグは殺されてしまうんですが、殺され方が衝撃的だった…。あぁ、親子なのに…(笑)

グレッグが殺されてしまったので、再びジェイのところに"それ"が戻ってきます。プールにおびき寄せて倒そうと計画するも結局"それ"を倒すことはできず。

行き詰ったジェイを見て、友人のポールが「君を助けたい。僕に移せ。」言い、ジェイを救おうとします。

っていうかさ〜、ちょっと思ったんだけど

ジェイが美人だったから、男の子がみんなジェイとしたがってストーリーが進んでいったけど、もしもジェイがブサイクだったら「自業自得だ」「ビッチめ」とか言われて、呆気無く"それ"にやられてTHE ENDだっただろうな(笑)

ジェイが美人だから「誰にでも移せるだろ」って思って、ジェフも移したのかも。笑

"それ"のメタファーは性病じゃない!?

ストーリーをそのまま見てみると

  • 異性と性行為するとその異性に"それ"を移せる。
  • "それ"は常に歩いて追いかけてくる。
  • "それ"に捕まると死ぬ。

この辺の設定から、"それ"のメタファーって「性病」なんじゃ?ってピンとくると思います。性行為したら感染る…ってまんまですよね。

しかし、どうやら違うっぽい。

入院している友達がこんな一文を読みます。

拷問には苦痛と傷がともなう。肉体的苦痛は精神的苦痛を超越し人は傷の痛みに死の瞬間まで苦しむ。だが最悪の苦痛は傷そのものではない。最悪の苦痛はあと1時間後、10分後、30秒、そして今この瞬間に魂が肉体を離れ、人でなくなると知ること。この世の最悪はそれが避けがたいと知ることだ

洋画ホラーでよくありがちな、ただただリア充が襲われるだけの映画かと思ってたんだけど、所々こんな感じの意味深なセリフが出てくる。

"それ"が表すものは性病なんて安易な意味じゃなくて、もっともっと深い意味合いがありそう。

実際、監督はこの作品について「テーマは、生と死と愛」と語っています。

"それ"の意味するもの。受け取り方は、視聴者それぞれ。
そして"それ"の意味するものは、ラストシーンではっきりと明らかになります。

イットフォローズラストシーンの謎

やっぱり一番気になるのが、ラストシーンの終わり方。

あのラストは見る人によって、いろんな感想がでてくると思います。

最後、行為を終えて、手を繋ぎながら歩くポールとジェイ。感染ったのに、どこか2人とも満足げというか、"それ"の姿に怯えるそぶりが全くありません。

すると、後ろから"それ"らしきものがゆっくり2人を追いかけてくる。

視聴者は「志村、後ろ後ろーーー!!!」状態なんですが(笑)

2人は振り返って確認しようともせず逃げるそぶりも見せないまま、エンドロール。

えーーー!?その先はーーー!?
はい、続きは観客に委ねるパターンのやつですね。笑

ラストシーンまで「"それ"=性病のメタファー」だと思ってたけど、"それ"は「責任」を表現しているんじゃないかしら。

個人的解釈ですが、責任というのは、性行為をすることで起こる様々な責任のこと。異性と性行為することで生じてくる面倒な事柄の数々。快楽だけを貪って、面倒くさいことからは逃げようとする人も少なくない。

そういう無責任な人たちに向けてのメッセージを感じたんよね。性行為は気持ちいいだけじゃなくて、後には恐ろしい責任がついて回るぞ、と。

愛なくそういう行為をする人達がいる。一瞬の快楽を求めて繋がったりするけど、行為をすることで伴う責任はとてつもなく大きい。無責任にすることで妊娠するかもしれないし、それこそ性病移されるかもしれないし…。

性行為によって伴う責任を具現化したものが、あの追いかけてくる"それ"なんじゃないか。

そういう解釈で見てみると、最後の2人のシーンは性行為によって生じる責任から逃げださず、それを背負っていく覚悟を表しているように見えました。

振り返ってみると、ジェイは美人だからたくさん寄ってくる男性はいたものの、本当に彼女のことを愛している人は誰もいなかったんだよね。

そんな中、ただ一人ポールだけが違っていて、恐ろしいものに取り憑かれるとわかっていても、ジェイと繋がることを選んだポールの行動だけが真実の愛だったという。

こう解釈してみると、監督の「テーマは、生と死と愛」という発言もしっくりくる。

責任を負う覚悟を決めたポールと共に歩いていくジェイ。性的な関係ではなく、真実の愛に気づいた二人だからこそ、もう"それ"に怯える必要もない。

そういう視点で見れば、あのラストはハッピーエンドだし、"それ"を性病モチーフ視点で見てみるとバッドエンドになる…という、見る人によってラストの感じ方が違ってくる面白い作品でした。

まとめ

ホラー映画にも関わらず、意外とメッセージ性の強い映画でした。低予算でも設定がしっかりしてたら、面白い作品になるんだなーと。いろんな解釈が出来そうな映画なので、時間が出来たらもう一度見直したいと思います。

みんな、夏だからって浮かれるのも程々にしようね…(笑)

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イットフォローズは動画配信サービスで視聴することができます。

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