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【ネタバレ】映画『サクラメント 死の楽園』事実は小説よりも奇なり

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何かを盲目的に信じる、それは狂うことに似ているのかもしれない。

どうも、カルト集団とかちょっと怪しげなものが好きなたっつん(@Tatsu_2015)です。

気になっていた『サクラメント 死の楽園』見ました。
1978年に実際に起こった人民寺院の集団自殺を元に『ホステル』のイーライ・ロスが脚本を取った作品なんだけど

正直、期待外れだったなぁ~。

最初の期待値が高すぎたのかもしれないけど、見終わった後

…え!?これで終わり?

物足りなさというか、消化不良感満載だった…。

『サクラメント 死の楽園』あらすじ

www.youtube.com

ある日、パトリック(ケンタッカー・オードリー)のもとに久しく連絡がなかった妹からの手紙が届く。その奇妙な内容に胸騒ぎを覚えた彼は、ウェブメディア会社VICEに勤めるサム(AJ・ボーウェン)と共に妹が暮らしているというエデン地区なるコミューンへの潜入取材をすることに。平穏に暮らしていた妹と再会して安堵するパトリックだったが、ファーザー(ジーン・ジョーンズ)と呼ばれるエデン地区の指導者に不穏なものを感じ取る。妹を救おうと機会をうかがう彼らだったが……。
解説・あらすじ - サクラメント 死の楽園 - 作品 - Yahoo!映画

『サクラメント 死の楽園』感想・ネタバレ

最初にまず、言っておくと

事実は小説よりも奇なり

って言葉がぴったりの作品だと思う(笑)

『サクラメント』は1978年、南アメリカガイアナで起きた、ジムジョーンズ率いるカルト集団「人民寺院」の集団自殺を元に作られた作品で、およそ900人もの信者が一斉に自殺したことで全米を震撼させた事件なんだけど

作品としては悪くないんだけど、正直事実のほうがインパクトあまりにも強すぎて、映画のインパクトが弱い!(笑)

900人が一斉に倒れている映像は、映画よりもショッキング。
一応、閲覧注意。
www.youtube.com
ジムジョーンズのずば抜けたカリスマ性とか狂気性。心霊療法とかうさんくせーって感じなのに(笑)それを信じこませる雄弁さがあったんだろうな。あとは集団心理が悪い方向に作用してしまったのかと。

それに比べてこの映画に出てくる信者は、せいぜい100人程度だし、集団自殺に至る経過もうわべだけをさらーっとなぞっただけで、全体的に希薄な作品に見えてしまったのが残念だった。実際にはジムジョーンズが信者から裏切られること、そしてメディアにバッシングされることを恐れて、ガイアナに逃避、そして行き場がなくなり追い詰められての集団自殺だったんだけど、その辺の過程はばっさりカットなので、まぁこのぐらいの仕上がりになるのも仕方ないなぁと。

コミュニティからは隔離されていて抜け出せない
信者は劇薬で集団自殺
ジムジョーンズはその後自害

など、事件の輪郭だけとりあえずなぞっとくかーみたいな感じで、せっかくのPOV視点もうまく生かしきれずといった印象。画面から狂気はあまり伝わってこなかった。「あ、こんなもんなのか…」って感想。トレーラーだと、面白そうだなーって思ったんだけどなぁ。

あと潜入したVICEの記者の行動にいちいち苛立った(笑)「あーあ、お前がそんなことしなかったら、みんな助かってたかもしれんのに…」って。記者がもうちょっとうまく立ち回れば兄弟も助け出せたかもしれんのに、ってちょっとがっかり。まぁあの妹は助けたところでダメかもしれないけど。笑

ただ、教祖役のジーン・ジョーンズの胡散臭い雰囲気はとても良かったし、外部の記者が集団生活を行うコミュニティにやってきたことで、段々住民の不安が膨れ上がって暴走していく過程は、集団心理の恐ろしさと愚かさを見ているようで面白かった。

洗脳された人間の気持ち悪さを体験できる作品、という意味ではまぁまぁなのかも。

それにしても、この作品観たら「何かを盲目的に信じるって、自分で考えることを放棄する」ことに等しいのかもなーって思って。それって狂うのと一緒じゃないか、って気づいてしまった。不安になったときに誰かを信じる、誰かの言葉を信じるってラクなんだよね、自分で考えなくて済むから。お手軽に悩みから解放されるから。

無条件に信じさせることで相手の思考力を奪って、不安に駆られた大衆をどんどん洗脳していったわけで…。おぉ、恐ろしや恐ろしや。

オウムの時も幹部にはエリートが大勢いたと言われているけど、白人富裕層を上手く取り込んだジムジョーンズもかなりの切れ者だったっぽい。人の心の隙間につけいるのが上手だったんだろうなぁ…。

ブログ界隈でもサロンとか開いて大勢を集めている人がいるけど、ああいう人たちも大衆を先導するスピーチ力があったり、この人についていきたいと思わせるカリスマ力があるんだよね。無理やり勧誘してるわけじゃないし(笑)利用する人がここに入りたい!と思うから動くわけで。私は入る気ないけど、そうやってたくさんの人の心を動かす力を持ってることは、単純にすばらしいなーと思ったり。

私もカリスマ性欲しいなぁ…w(人望皆無すぎ泣いた)

ちょっと話が脱線しましたが、やっぱり狂った人間が一番恐ろしい…と改めて気づかせてくれるそんな作品でした。

同じくイーライ・ロス監督作品『ノックノック』も気になる。

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