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ハード版ホームアローン!?映画『ドント・ブリーズ』感想、ネタバレ

たっつん/イラストレーター
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ドント・ブリーズ
この老人、何かがヘンだ…

たっつん
たっつん

どうも、ホラー映画好きたっつん(@tatsuun7)です!

新年一作目を飾る記念すべき映画は、ホラー映画『ドント・ブリーズ』です!

いや〜、サム・ライミ率いる『死霊のはらわた』チームが製作したホラー作品なだけあって、めっちゃ面白かった!!


個人的感想としては、ホラー映画好きにはちょっと物足りない(笑)

けど、普段ホラー映画見ない方にとっては、超怖い作品!って位置づけの作品かな。


見た目がグロテスクなゾンビや悪霊は一切出てこないし、驚く仕掛けはあるものの、スプラッター要素もほぼナシ。

超常的な現象は一切なく、とことんリアリティを突き詰めた設定で作られたホラー映画です。


ということで、ホラー映画初デビューするのに、ぴったりの作品と言えるんやじゃないでしょうか。

ジャンルもホラー映画っていうか、どっちかっていうとスリラーに近い気がします。

アクションスリラー???


ただし、超胸糞注意シーンが一か所だけあるので、女性が見るなら閲覧注意ってことだけお伝えしておきます…。笑

では、あらすじと感想、ネタバレ紹介していきます!


映画『ドント・ブリーズ』あらすじ

親と決別し、街を出るため逃走資金が必要だったロッキーは、恋人のマネーと友人のアレックスと一緒に大金を隠し持つと噂される盲目の老人宅に強盗に入る。だが彼は、目は見えないが、どんな“音”も聞き逃さない超人的な聴覚をもつ老人――そして想像を絶する<異常者>だった。


真っ暗闇の家の中で追い詰められた若者たちは、怪しげな地下室にたどり着く。そこで目にした衝撃的な光景に、ロッキーの悲鳴が鳴り響く――。 彼らはここから無傷で《脱出》できるのか――。

映画『ドント・ブリーズ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

主人公はロッキー、アレックス、マネーの3人。

ロッキーはろくでなしの母親の元から逃げ出す資金を貯めるため、恋人のアレックス、友人のマネーと協力し、強盗を繰り返していた。


そんなある日、アレックスが「盲目のじいさんが、とんでもねぇ大金を溜め込んでるらしいぜ」と言うので、3人はその老人宅へ押し入ることに。

相手は老人、しかも目が見えないときた。楽勝〜〜!

と思いきや、その老人は退役軍人で戦いのプロフェッショナルだったから、さぁ大変!


チンピラ3人の運命やいかに!?というストーリーです。

それでは、以下から感想・ネタバレ書いていきます。


映画『ドント・ブリーズ』感想・ネタバレ

ホラー苦手&犬苦手な友達と鑑賞。

いや〜、誘ってほんとごめんって思ったwww


この作品、ホラー映画にしては珍しく大ヒットした映画なんですよねー。

というのも、SNSでの口コミが話題となり、小規模上映ながら公開10日目で興行収入1億円を突破するという偉業を成し遂げました。

たっつん
たっつん

今はSNSでいかにブームを作れるかが、大事なんやろなぁ~

「三が日に見に行くかー」と思って、ふらっとひとり映画館行ってみたら

なんとチケット売り切れ!

ホラー映画でチケット売り切れで見られへんなんて、人生初体験でした。


ということで、その日は泣く泣く諦め、別日に再チャレンジして鑑賞!

88分ととてもタイトな上映時間とジェットコースター的展開のおかげで、一切ダレることなく見ることができました。


感想を簡単に言うと

超ウルトラスーパーハードモードのホーム・アローン


ドロボウが入ってきて、じいちゃんが撃退するぞーって展開なんですが

じいちゃんチョー強い。

たっつん
たっつん

え…それ…それ、ほんまに見えてないの!?!?(焦)

弱者な老人を若者が滅多打ちに…のはずが、じいちゃんに猛反撃されて悪い若者がズタボロに!という、なんとも爽快スッキリな作品でございます。(違うw)

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バレたら、殺されるーーー

”相手は目が見えない”という設定をうまく使った演出で、観客は常にハラハラさせられっぱなし。

『ドント・ブリーズ』が他のホラー作品と決定的に違う点は、主人公たちが最初は奪う側の強者であること。


そして、弱者、強者の立場が逆転していく展開がめっちゃ面白いんですよ。

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大抵のホラー映画って、何の罪もない善良な主人公たちが悪霊やバケモノに襲われて、弱者である主人公たちに共感させるストーリーの描き方をした作品が多いと思います。

いわば、勧善懲悪的なストーリー。


ところが『ドント・ブリーズ』は、悪者視点で物語が始まります。

盗みに入ったロッキーたちの視点でストーリーが始まり、本来悪者である彼女たちにどんどん感情移入していく…。

そして、強者であるはずの若者たちが、老人との接触で立場が一変。


家の中では老人が殺人鬼として描かれていくんですが、殺人鬼=悪という単純な方程式がなりたたないので、見る人によって、共感するキャラがそれぞれ違う。

「殺される若者可哀想、逃げてーー!」と思う人もいれば、「お金を盗みに来た泥棒なんてやっつけろ、じいさんー!!!」と思う人もいて。笑

ホラーにありがちな一方通行的な感情移入のさせ方ではなく「誰を応援しながら見るのか」を選んで物語を楽しめる、自由度の高いホラー映画作品に仕上がっていました。


ちなみに、私は中盤まで”じいちゃん頑張れ派”だったので、「悪者をバッタバッタ倒していく強いじいちゃん、サイコーに爽快!」と思いながら観てました。

途中までは、ね。


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ちなみに盲目の老人役を演じたのは、スティーヴン・ラング。

アバターでは、主人公をしぶとく殺そうとするマッチョ大佐役やってましたね。

このスティーヴン・ラングが、なんとも怖い。

屈強な体にバケモノ並の聴力、おまけに無慈悲の3コンボ。

たっつん
たっつん

見た目普通の人が狂ってるってシチュエーションが一番怖いっす。

お化けよりも人間のほうがこえーよ、っていう。


ロッキーたちの物音だけを頼りに戦闘するんですが、見えない目でじっとこちらを見つめるシーンでは、思わず私も硬直。

見ているつもりが見られていたーーー!?というニーチェ的なシチュエーションにガクブル。


特に一番印象に残ったシーンは、ロッキー達を捕まえる為に、逆に電気を消して真っ暗にするという自分のウィークポイントを逆手にとった戦略シーン。

開きっぱなしのロッキーの瞳孔、密かに聞こえる呼吸音。

見てるこっちも思わず息を止めてしまうスリリングさ。

たっつん
たっつん

映画館の大迫力も相まって、息止めてじっとしながら見てました。小さな息遣いでバレる〜〜〜


ホラー映画では定番の効果音で驚かせる方法も、とってつけたような不自然なものじゃなく、人間の心理を上手く掴んだ自然なものだったところもよかった。(床のきしみ音、バイブ音、呼吸音など)

たっつん
たっつん

てか、不自然な音でびっくりさせるの嫌いなんよなー。だってあんなん絶対ビビるやん!!!

どちらが正義かということをはっきり描かないことで、この戦いに勝利するのはどっちなのか!?と先の読めないストーリーになってたところがよかったなー。


ちなみに、宇多丸さんもこの『ドント・ブリーズ』大絶賛!

www.youtube.com
動画の中で宇多丸さんが「退役軍人」って言うんだけど、聞いた瞬間…

「ダブルミーニング!?!?

って思っちゃったっていう、映画見た人だけにわかるネタで締めたいと思います。

たっつん
たっつん

脳内では別の漢字で変換されちゃったよねー…。(笑)

盲目老人が殺人鬼!というシチュエーションは100点のホラー映画。ぜひ見てみてください。


まとめ 年配者は大切にしよう!(笑)

ということで、新年一発目の映画『ドント・ブリーズ』でした〜。

たっつん
たっつん

おめでたい新年早々に、ホラー映画見るって悪趣味すぎるよね…(笑)


低予算ながらビジュアル的にも、設定的にもしっかり作り込まれてて楽しめるホラー映画でした。ここ最近みた中でダントツ一位の面白さ!

イットフォローズ』も低予算映画ながらなかなかの評判の良さでしたが、お金がなくともアイデア勝負で面白いものは作れるってことですね。

音の恐怖を体験する映画なので、見るなら映画館で鑑賞するのが楽しいと思うけど、周りの観客によっては怖さ半減する可能性も。


私が見た回は静かなシーンでめっちゃ咳する人&ポップコーンボリボリ食べる人がいたので「君ら、じいさんに見つかって即死だよ?」って思いながら見てました(笑)

(友達に爽快な映画だったねーって言ったら「うそやろ、サイコパスかよ」って返されたの納得行かない)

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たっつん
たっつん
イラストレーター
元々、職歴も貯金も恋人もいないフリーターから、ブログをきっかけにフリーランスに転身。 そして、気づいたら一度は諦めたイラストレーターにちゃっかりなってました。 夢だった書籍イラストのお仕事をしています。
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